伊藤工業株式会社

人と人のふれあいを大切にし、“和”を尊び未来に向けて飛躍する。

伊藤工業のこだわり[ COMMITMENT ]

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小ロットでも安定品質、コスト減 加工前の鋳物材料の調達も

工作機械用の精密部品の加工事業を展開する当社は、多品種小ロットでも品質の安定化と製造コストの削減を実現しています。生産設備として横形マシニングセンタ(MC)とパレットチェンジャー、イケール、さらに3次元測定機(3台)を設置しています。主流の鋳物系ワークでは鋳物材料の自社調達を強みとし、材料の品質や納期管理も解決し、お客様の業務負担軽減に貢献しています。

鋳物系ワークが圧倒的

当社は工作機械用の各種部品の加工に携わり、テーブル周りやリニアガイドを取り付ける摺動部などの駆動系の精密部品を中心に、ねずみ鋳鉄やダクタイル鋳鉄といった鋳物系のワークを数多く手掛け、年間約100品種ほど、月5~10個ほどのワークをメインに扱っています。ロット数もワークの種類や景気動向による変動があり、多品種小ロットに対応するには、品質を安定させながら製造コストも抑えた加工が重要となります。そのため自動化対応に取り組み、主力設備の横形MCには全て多パレットチェンジャーを搭載しています。
また、ドイツのオープン・マインドのCAD/CAMソフトウエアを使って独自設計したジグと、そのジグを使った生産体制も強みの一つです。ジグや横形MC用のイケールを内製化して、イケールの製造コストを削減するだけではなく、多数のワークを機外で一度に段取りすることで、夜間の無人運転も可能にしています。数あるワークの中から何をどれだけイケールに取り付け、どういう順番で加工するのか、横形MCとパレットチェンジャー、イケールを駆使しながら、月産5~10個ほどのワークでも低コストで生産できる体制を築いています。仕上げ加工には7台の平面研削盤を設置して生産性を高めています。
一方で設備投資も積極的に行い、これまでも先行投資で精鋭MCを導入し成果を上げてきました。今後もお客様の発注状況や業界動向などを踏まえた設備導入を行って新しい価値の創出に取り組み、お客様とともに持続的な発展を目指していきたいと考えています。

先行手配で在庫持つ

鋳物加工の分野では通常、発注側が加工前の鋳物材料を手配して、金属加工会社に図面とセットで支給することが一般的です。当社は鋳物材料も自社で調達できるのが最大の特徴で、鋳型や鋳物材料の手配から完成品の納入までを一貰して請け負っています。このように金属加工会社が鋳物材料の手配を代行するのは独特で、当社では複数の調達ルートを持ち、加工対象のワークの数量やサイズに合わせ、最適な鋳物会社から手配できる受注システムを構築しています。
また、鋳物材料の手配を代行するニーズは大きく、一定の数量が見込まれるワークについては、鋳物材料を先行手配して在庫を持つようにしているため、追加注文時にも迅速に対応でき、短納期での納入が可能となっています。
さらに、主要顧客である工作機械業界は好不況の波が激しいため、当社ならではの得意分野を活かし、景気動向に左右されにくい経営体質を強化し、ロボットなど他の業界の新規開拓へも注力しています。